すっきりと晴れ渡ったメイン会場に大勢の観客が詰めかけ、メインステージにてオープニングセレモニーが行われました。
セレモニーはまず神着郷土芸能保存会による「神着木遣太鼓」から幕を開け、勇ましい太鼓の音色と歌声でレースの安全と成功を祈願した演舞が披露されました。
そして、すっかりこのイベントの司会としてお馴染みになったジャッキー朝倉さんによる呼び込みで来年行われる東京国体のマスコット「ゆりーと」が登場し、セレモニーは和やかに進行しました。
続いて主賓と来賓が登壇して一人ひとり紹介され、あいさつが述べられました。
記念式典には以下の主催・来賓の方が登壇しました。
右写真左より、
笠井謙一 東京都総務局長、三宅正彦 東京都議会員(大会名誉顧問)、今村るか 東京都議会員、
神林茂 東京都議会員、東村邦浩 東京都議会員、中山信行 東京都議会員、山下奉也 八丈町長、
広瀬久雄 御蔵島村長、前田薫 利島村議会議長、
左写真右より
櫻田昭正 三宅村長(大会会長)、平野辰昇 三宅村議会議長、築穴辰雄 三宅島スポーツ振興会理事長(大会副会
長)、小島幹生 三宅島スポーツ振興会副理事長(大会理事)
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まずはじめに、大会副会長である特定非営利活動法人三宅島スポーツ振興会の理事長、築穴辰雄があいさつをしました。
「会場の皆さん、こんにちは。第3回のエンデューロレースを開催するにあたり、多数のライダーの皆さん、ツアーの方々、並びに島民のみなさんの多数のご参加をいただきまして、誠にありがとうございました。今年も都議会各会派の先生方をはじめ多くの方々の来賓のご参加をいただいております。そして共催をいただいております企業の方々、多数ご来島いただきました。大変お忙しい中を本当にありがとうございます。さらに開催にあたりましてご支援をいただきました、各関係機関ならびに関係者の方々に、この席を借りまして心から敬意を表するとともに感謝を申し上げます。心配されました天候も、今朝ちょっと雨も降りましたけど、山の中腹で多少の風はやむを得ないと思いますが、好天に恵まれました。誠に感無量でございます。今回は二度の経験をふまえまして、念願叶って1周6キロというコースを延長しました。そして海あり山あり、ご覧のように2000年の噴火災害によって砂漠と化したこの自然、本当に自然界を一望できる会場ではないかと自負しております。そして今回も若手のホープ、タイのトラカン・サントン選手、そして二度の大会で連覇をしております小池田選手、それに向けて挑戦されます国内のライダー、ならびに東北地方から参戦されたライダーの皆さん方の走りにも大いに期待しております。最後になりますが、昨年の東日本大震災によりまして今なお不自由な生活をされている皆さん、2日間と大変短い期間ではございますが、レースを観戦し、また島内観光をしていただき、三宅島民のふるさとを思う気持ち、また復興にかける情熱を感じていただき、希望をもって気力・体力を養う三宅島の旅にしていただければと思っております。それでは、WERIDE 三宅島エンデューロレースをただいま開催いたします」 |
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大きな拍手の後、続いて諸事情により欠席となった大会名誉会長である石原慎太郎・東京都知事の代理として、笠井謙一・
東京都総務局長よりあいさつがありました。
「皆さん、こんにちは。そして、申し訳ございません。私どもの都知事の石原が『本当に急用ができちゃったんで、三宅に行けないんだよ』と本当に残念がっておりました。私も、三宅のこのバイクイベントに最初からいろいろと携わってきた関係者のひとりでございまして、昨年は土砂降りの雨でこの場所でできず、今年はどうなるのかと思ってましたけども、こういう天気で、この素晴らしいロケーションのもとでバイクのイベント、エンデューロレースをできることを誠にうれしく思っております。それでは知事から祝辞を預かってまいりましたので、これを代読させていただきます。
『三宅島の島民の皆さん、そしてご参加の皆さん、三宅島エンデューロレースの開催を心よりお祝い申し上げます。今回は三宅島の中でも太平洋の大海原に浮かぶ伊豆諸島の島々が見渡せ、さらに光り輝く太陽と青々とした海を眼下に望むなど、他にはない最高のロケーションを会場として用意いたしました。またコースについては、三宅島に来なければ体験できない、火の島三宅島ならではのスリリングな溶岩帯を疾走するなど、ライダーの諸君が未だ走ったことのないものを準備いたしました。お集まりの皆さん、非常に美しい島、三宅島の大自然の素晴らしさとオフロードバイクの迫力をぜひとも堪能してください。これから出走するライダーの皆さん、ぜひ全力で熱い走りを見せてください。また、昨年の震災で大きな被害を被った東北地方からもライダーが参戦していると聞いています。ぜひがんばってください。島の復興の起爆剤としてはじめたこのバイクレースにより三宅島がますます元気になり、噴火前の活気を取り戻すことを祈念し、挨拶とさせていただきます。平成24年10月13日、東京都知事・石原慎太郎』
そして来年はこの三宅島で、ここに大会キャラクターのゆりーと君がいますけども、スポーツ祭東京のトライアスロンのレースが行われます。来年はスポーツ祭東京と同時になんといっても私ども東京が招致しておりますオリンピックの開催が決定する年であります。我々もスポーツ祭東京、そしてオリンピック招致、一生懸命やっております。しかしながら、ぜひ皆さんの協力が必要です。併せてよろしくお願い申し上げます。どうもありがとうございます」 |
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さらに続いて、大会名誉顧問である島しょ選出の三宅正彦・東京都議会議員より、
「ご紹介にあずかりました、地元選出議員の三宅でございます。今年、このレースは6回目ということで、あらためてこのレースが三宅島に定着していると感じます。関係者の皆様のご尽力、島の方々のご協力にあらためて感謝申し上げます。今年は2年前、去年と違いすばらしいコースでレースできるということで、大変期待しておりますし、島の方々も引き続いて参加すると伺っております。ラテン語で『フェスティナ・レンテ』という『ゆっくり急いで』という言葉がありますが、ぜひ注意深く、しかしアグレッシブなレースを展開していただければと思います。また(東日本大震災の)被災者の皆様が今年もこちらの方へ来ていると伺っております。三宅島の自然の持つ再生力、たくましく生きる島の人たちからいろいろなものを感じ取っていただき、元気になって帰っていただければと思います。本大会が成功することをご祈念し、また何より今日のレーサーの皆様が健闘することをご祈念申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました」三宅島の発展、なによりレーサーの皆様の健闘を祈念いたしましてごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました」とあいさつがありました。 |
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続いては、神谷忠・大会審査委員長(大会アドバイザー)より安全についての注意点が話されました。
神谷「こんにちは。心がけがいいせいか、本当にいい天気になりましたね。今回のコースは先ほどにもありましたが、自然のままをできるだけ生かそうということで作ってあります。エンデューロ競技というのは難しいところをどうやって通過するか、状況判断がいります。今日は風が強いので、どうしても多少バイクが流されることがあります。これは一般公道でもありえます。コースとか天候とか風の向きは状況判断に入ってきます。ですから、風が吹いているときに、とくに山の天候の変化はきついですから、風上寄りを走るのもテクニックのひとつです。そうした判断力あるいは物の考え方、気配り、そういったことが最終的に交通安全につながると思います。それから、お客さん方にお願いしたいのですが、コースに近づくことはないと思いますが、あまり接近しすぎると石が飛んでくることがありますので注意してください。それから知り合いの人が止まっちゃったからと助けに入らないでください。そういったところを踏まえて大いに楽しんでいただきたいと思います。話をここで変えますが、皆さんの中で東日本あるいは新潟の震災の現場へバイクでボランティアに行った方もいると思います。現場を見た人はわかると思いますが、このエンデューロコースみたいな自動車が走れない道路を、バイクで医薬品や日用品を避難所や病院
へ搬送する仕事があります。そのときに、エンデューロの選手の方は十分その力を発揮できます。非常に頼りになるんですね、テクニックや状況判断力、そういったものを要求されますので、いざというときには力を貸していただきたい。皆様方のバックアップをお願いしたいと思っております。バイクの活躍、その技量をもった方々の活躍を期待しておりますので、ひとつよろしくお願いします。どうもありがとうございました」 |
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セレモニーの最後は昨年のチャンピオン、小池田猛選手による選手宣誓が大会会長の櫻田昭正村長におこなわれました。
「宣誓。我々選手一同はスポーツマンシップに則り、正々堂々と最後まで全力で走り切ることを誓います。そして三宅島の復興を願っています」櫻田昭正村長に向かい元気な声での宣誓に、ライダーたちは皆心をひとつにしてレースに挑みました。 |